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不動産投資は安定した資産形成の手段として注目されていますが、残念ながら「うまい話」に惑わされて損をしてしまう人も少なくありません。特に初心者は営業トークや華やかな収益モデルに引き込まれやすく、冷静な判断ができなくなることがあります。本来の不動産投資は地道な調査と堅実な判断に支えられるものです。ここでは、投資初心者が騙されないために押さえておきたい選び方の基本と注意点を徹底解説します。
表面的な利回りだけで判断しない
よくある失敗のひとつが「想定利回りが高いから安心」という誤解です。利回りの数字は空室リスクや修繕費、税金を考慮していないケースも多く、実際の手残りは想定よりも大幅に低くなることがあります。特に新築ワンルームマンションなどでは「利回り◯%保証」という言葉に惹かれて購入し、結果的に想定外の支出に苦しむ人もいます。大切なのは表面的な数字ではなく、費用を差し引いた「実質利回り」で判断することです。
営業トークを鵜呑みにしない
投資用不動産の営業現場では「年金対策になる」「節税効果が大きい」といった言葉が飛び交います。しかし、それらは部分的に正しくても、全体像を無視した都合のよい説明に過ぎない場合があります。営業マンは契約を取ることが目的であり、投資家の長期的な利益を最優先にしているわけではありません。鵜呑みにせず、自分で複数の情報源を確認することが不可欠です。
立地の将来性を調べる
不動産投資で最も重要な要素のひとつは「立地」です。現在の賃貸需要だけでなく、将来的に人口動態や都市計画がどう変わるかを調べなければなりません。例えば、大学の移転予定や再開発計画があるかどうかで賃貸需要は大きく変化します。短期的な家賃収入に目を奪われず、長期的な需要の安定性を見極めることが騙されないための大前提です。
収支シミュレーションを自分で行う
業者から提示されたシミュレーションは、投資家にとって都合の良い条件で作られていることが少なくありません。家賃下落や空室率を低めに設定し、修繕費や税金を過小評価している場合が多いのです。実際には自分で数字を入力し直し、厳しめの条件でシミュレーションを行うことが必要です。その結果を見てなお利益が出る物件なら、初めて検討に値すると言えるでしょう。
第三者の意見を取り入れる
不動産業者以外の専門家に相談することも大切です。税理士やファイナンシャルプランナーに意見を求めれば、業者が説明しないリスクや数字の落とし穴を指摘してもらえる可能性があります。情報を一方向からしか得ないことが「騙される」原因になるため、必ず複数の視点を取り入れることが重要です。
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まとめ
不動産投資で騙されないためには、派手な数字や営業トークに流されず、実質利回りや立地の将来性を冷静に分析することが必要です。さらに、自分自身で厳しめの収支シミュレーションを行い、第三者の意見を取り入れることで判断の精度が高まります。大切なのは「急がないこと」と「自分で考えること」。その姿勢こそが、不動産投資で長期的に成功するための第一歩です。


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